出版社を探す

ポストコロナの世界経済

グローバルリスクの構造変化

編:小川 英治

紙版

内容紹介

世界各国で実施されたコロナ対策の経済政策は、感染が収束した後のポストコロナの世界で、その副作用が新たなグローバルリスクとして出現することが懸念されている。リスクをいかに測定するかを考察し、コロナ・ショックが直接投資や国際商品市場や株式市場に与えた影響を実証的に分析する。

目次

はしがき(小川英治)

第Ⅰ部 グローバルリスクとその影響
第1章 グローバルリスクの構造変化――グローバル金融リスクと政策不確実性の構造変化の検証(小川英治・羅 鵬飛)
第2章 グローバルリスクとサプライ・チェーン――政策リスクの増大と国際貿易秩序(木村福成)
第3章 米国金融引き締めの国際波及効果――世界的なドル高と株安,および信用リスク評価悪化(井尻裕之・地主敏樹)
第4章 中国の不動産業界の金融リスクと安全網――中国恒大集団の流動性問題を例に(関根栄一)
第5章 欧州経済のリスクとEU経済戦略――新型コロナウイルスおよびウクライナ戦争による影響の検証(高屋定美)

第II部 グローバル市場の構造変化
第6章 アジアへの直接投資――コロナ禍における日本企業の動向(松原 聖)
第7章 国際商品価格の決定要因――地政学リスクと国際的流動性の影響に着目して(大野早苗)
第8章 グローバルリスクが株式市場に与えた影響――新型コロナウイルス感染拡大を考慮した実証分析(熊本方雄)

終章 ポストコロナにおけるグローバルリスク(小川英治)

著者略歴

編:小川 英治
東京経済大学経済学部教授、一橋大学名誉教授

ISBN:9784130403122
出版社:東京大学出版会
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:5400円(本体)
発行年月日:2023年08月
発売日:2023年08月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCL