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動物に「心」は必要か

擬人主義に立ち向かう

著:渡辺 茂

紙版

内容紹介

動物の行動実験や脳研究から,比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が,心の多様性への理解を促す警鐘の書.擬人主義の起源を探り,何が問題なのか,どんな危険性をはらんでいるのかを,擬人主義に飲み込まれつつある心理学の歴史を振り返りながら明らかにしていく.

目次

まえがき――反擬人主義の旗の下に
序 章 擬人主義のなにが問題か
第1章 観相学における擬人主義と擬動物主義
第2章 ダーウィンをルネ・デカルトは知らざりき
第3章 哀れなり,ラ・マルク
第4章 ダーウィン,ダーウィン,ダーウィン
第5章 ウォーレス君,何故だ
第6章 元祖「心の理論」――ロマネス,モルガンの動物心理学
第7章 ドイツ実験心理学の栄光と賢馬ハンスの没落
第8章 新大陸の動物心理学
第9章 行動主義宣言!
第10章 花盛りの動物心理学――新行動主義の栄光
第11章 行動分析とスキナーの孤独
第12章 比較認知科学――忍び寄る擬人主義
第13章 擬人主義を排す
第14章 擬人主義・ロマン主義・浪曼主義
第15章 動物の哲学
第16章 動物,機械との共生
自著解題
あとがき


Do We Need ‘Mind’ to Understanding Animal Behavior?:
Against Anthropomorphism
Shigeru WATANABE

著者略歴

著:渡辺 茂
慶應義塾大学名誉教授

ISBN:9784130133142
出版社:東京大学出版会
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSV