ヨーロッパ文明批判序説
増補新装版
著:工藤 庸子
紙版
内容紹介
光輝くキリスト教文明と,暗闇としてのイスラーム世界? いまなお揺るぎないヨーロッパのアイデンティティの淵源とは? ミシュレ,ユゴー,ルナン…近代の多様な言説の徹底した分析を通して,「ヨーロッパ」・「近代」に迫る比類なき挑戦の書.「ゆるやかな三部作をめぐって」を増補する.初版2003年.
目次
第I部 島と植民地
1 1870年代の地球儀とポリネシア幻想
2 「絶海の孤島」から「愛の楽園」まで
3 黒人奴隷と植民地
4 フランス共和国の奴隷制廃止派(アボリシオニスト)たち
第II部 言説としての共和国
1 国境の修辞学――ミシュレの方へ
2 「ナショナル・ヒストリー」から「国民文学」へ――ヴィクトル・ユゴーを求めて
3 共和国の辞典――ピエール・ラルースをめぐって
第III部 キリスト教と文明の意識
1 知の領域としてのオリエント
2 セム対アーリア
3 記述されたイスラーム世界
4 非宗教性(ライシテ)の時代のキリスト教
Prologue a une Critique de la Civilisation Europeenne
Yoko KUDO
ISBN:9784130101332
。出版社:東京大学出版会
。判型:A5
。ページ数:504ページ
。定価:7400円(本体)
。発行年月日:2017年05月
。発売日:2017年05月18日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD。