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中公文庫 た96-1

戦争と平和

田中美知太郎 政治・哲学論集

著:田中美知太郎

紙版

内容紹介

戦争は悪だ。しかし、悪であって、なお正義であり得るのはなぜか。そして、戦争を悪だと告発することがアリバイ証明と自己弁護、他を非難するための手段として利用されるのはなぜか。「道徳問題としての戦争と平和」ほか、ギリシャ哲学の碩学が戦中・戦後の政治的問題を考察した一七篇。文庫オリジナル。

著者略歴

著:田中美知太郎
田中美知太郎
一九〇二(明治三十五)年新潟市生まれ。哲学者、西洋古典学者。西田哲学隆盛の京都帝国大学でギリシャ哲学を専攻。戦前は法政大学などで哲学とギリシャ語を講ずる。空襲で瀕死の大火傷を負うが、奇跡的に恢復し、戦後は京都大学で教壇に立つ。一九五〇年に日本西洋古典学会を呉茂一らと創設し、呉の後任で会長を務める。戦後早い時期から保守系論客としても活躍した。主な著書に『ロゴスとイデア』『ソクラテス』『哲学初歩』『古代哲学史』など。『今日の政治的関心』『時代と私』など政治時評集も多い。また、『プラトン全集』(岩波書店)、『プロティノス全集』(中央公論社)などの翻訳・監修を務める。一九八五年逝去。

ISBN:9784122074682
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:384ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2024年01月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDTS