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中公文庫 も26-7

其の一日

増補新版

著:諸田玲子

紙版

内容紹介

安政七年三月三日、井伊の密偵・可寿江は水戸浪士の不穏な動きを察知し、主君でかつての恋人でもあった直弼に通報しようとするが……。長い一日、最期の一日、決定的な一日……。「桜田門外の変」「箕輪心中」など実際の事件を背景に、江戸市中で懸命に生きる人々の、人生を揺さぶった運命の一日を描く、連作時代小説集。
再刊にあたり、赤穂浪士討ち入りの日の上杉家を題材にした書き下ろしの一篇を収録する。
第24回吉川英治文学新人賞受賞作。
目次……「立つ鳥」「蛙(かわず)」「小の虫」「釜中(ふちゅう)の魚」「首鼠両端(しゅそりょうたん)」

著者略歴

著:諸田玲子
諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

ISBN:9784122073715
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:304ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ