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中公文庫 た19-5

橘外男日本怪談集 蒲団

著:橘 外男

紙版

内容紹介

「日本最凶」の古典怪談、ここに甦る……。

ある地方の古着屋が入手した、青海波模様の縮緬布団。以来、その周囲では血塗れの美女が出現する怪現象が続発し、ついに死人まで――読む者を虚実のあわいに引きずり込む、独特の恐怖世界。日本怪談史上屈指の名作として読み継がれる表題作ほか、現代ホラー界の先駆的存在である著者初の怪談ベスト・セレクション全七篇。

【目次】
 Ⅰ
蒲団(1937)
棚田裁判長の怪死(1953)
棺前結婚(1952)
 Ⅱ
生不動(1937)
逗子物語(1937)
雨傘の女(1956)
帰らぬ子(1958)

〈解説〉朝宮運河

著者略歴

著:橘 外男
橘外男
一八九四年、石川県に生まれる。厳格な軍人の家庭に育ったが中学を退学、札幌の叔父に預けられる。その後、医療器機店、書籍配給会社などの職を転々。二三年、有島武郎の推挽を受けた『太陽の沈みゆく時』でデビューし、ベストセラーとなる。三六年「酒場ルーレット紛擾記」で「文藝春秋」の実話募集に入選し再デビュー。三八年「ナリン殿下への回想」で第七回直木賞を受賞。五九年死去。作品に『陰獣トリステサ』『青白き裸女群像』『私は前科者である』等がある。

ISBN:9784122072312
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:368ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2022年07月
発売日:2022年07月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ