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中公文庫

文士の食卓

著:浦西 和彦

紙版

内容紹介

「こんな苦痛を我慢しなくてはならない世界は嘘の世界ではないか。本当はこんな苦しい思いをしないでも、いくらでも楽に生きていける世界があるのではないか」と胃痛をかこちながらも欲望を抑えきれず、そば饅頭をつまんだ漱石、煎餅に柿十個、うどん八杯食べた「食欲の鬼」子規、お汁粉をこよなく愛した芥川龍之介、災難よけに毎朝梅干しを食べた泉鏡花、その日の献立が変わると不機嫌になった谷崎潤一郎……。文学作品からはうかがい知れない食いしん坊文士たちの生身の食欲を、家族、友人、弟子たちが愛惜を込めて綴るエッセイ集。

著者略歴

著:浦西 和彦
一九六四年、関西大学文学部国文科卒業、八六年『日本プロレタリア文学の研究』で文学博士。著書に『浦西和彦 著述と書誌』全四巻、『文化運動年表』全二巻。編著に『日本プロレタリア文学史年表事典』『食文化・味覚雑誌目次総覧』『温泉文学事典』など多数。関西大学名誉教授。二〇一四年、大阪市民表彰文化功労賞。

ISBN:9784122065383
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:224ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2018年03月
発売日:2018年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ