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中公新書ラクレ 716

現代中国の秘密結社

マフィア、政党、カルトの興亡史

著:安田 峰俊

紙版

内容紹介

中国の台頭、新型コロナパンデミック、世界に根を張る孔子学院、香港抗議デモ、仮想通貨ブーム、「重慶王」薄熙来の失脚――。中国が激動する時、必ず秘密結社が現れる!

歴史的にみると、社会不安や格差が大きく、政治的に硬直した体制下に秘密結社は生まれ出る。本書で「現代中国の秘密結社」を描き出すことで、宗教・言論弾圧と統制を強めている中国の隠された「真実」を明らかにする。重要なプレイヤーとなるのが、18世紀に誕生した最大・最強の結社「洪門」と、反共組織と化している「法輪功」などの新宗教だ。

大宅賞を受賞した最注目の中国ライターによる渾身の書き下ろし。中国の近現代史と現代の中国圏の姿を描きなおす!

著者略歴

著:安田 峰俊
安田峰俊

1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員研究員。立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深セン大学に交換留学。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について執筆を行なっている。著書『八九六四――「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)で大宅壮一ノンフィクション賞・城山三郎賞をダブル受賞。他の著書に『性と欲望の中国』(文春新書)、『さいはての中国』『もっとさいはての中国』(ともに小学館新書)、『和橋』『移民 棄民 遺民』(ともに角川文庫)、編訳書に『「暗黒・中国」からの脱出』(文春新書)などがある。

ISBN:9784121507167
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:328ページ
定価:920円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB