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中公新書ラクレ

「オウム」は再び現れる

著:島田 裕巳

紙版

内容紹介

信念なき「普通の人」たちが 凶悪事件の犯人になった理由(わけ)
麻原彰晃らオウム真理教の幹部13人の死刑が執行された。未曽有の大事件から我々は何を学ぶべきなのか。自身の評論活動から、一時「オウムシンパ」との批判を受け、以来、オウム事件の解明に取り組んできた筆者が、いまこそ事件の教訓を問う。信念なき「普通の人」たちが凶悪犯罪を起こしたのはなぜか。それは、オウムが日本組織に特有な奇妙な構造を持っていたからだ。日本組織の特殊さを理解せずにオウム事件は終わらない。

序章 死刑に処せられた教祖
第1章 オウム真理教の出現
第2章 崩壊する世界と終末論
―1999年の呪縛
第3章 ハイブリットなネオ仏教
―オウムとはどういう宗教なのか
第4章 グルと弟子
―マハー・ムドラーとは何か
第5章 秘密と暴力
―組織犯罪がテロリズムを呼び込む
第6章 武装化とサリン
第7章 オウムは再び現れる

著者略歴

著:島田 裕巳
1953年東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。自身の評論活動から一時「オウムシンパ」との批判を受け、以後、オウム事件の解明に取り組んできた。2001年に『オウム なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』を刊行し話題に。『戒名』『個室』『創価学会』『神社崩壊』『0葬』など著書多数。

ISBN:9784121506405
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2018年12月
発売日:2018年12月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRR