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中公新書ラクレ

「脱」戦後のすすめ

著:佐伯 啓思

紙版

内容紹介

文明が野蛮に転じ、ウソで動く世界にあって、日本と日本人はどこへ行くのか。
本書はグローバリズムを批判し、国民経済を重視する立場から、こうした問いに正面から向き合う。東西さまざまな思想家・哲学者・経済学者の考えを紹介しながら、基本的な考え方について、本書はやさしく、説得的に示していく。
いま、日本と世界は危機のなかにある。テロ、経済問題、安全保障問題、そして価値の問題……これらを解読するための、思考のヒントがここにある!
本書の大きな特徴は、著者のホームグラウンドといえる『表現者』(西部邁事務所)に長く書き継がれた、同時代批評を集成したところだ。
著者は読者と対話するように自在かつ闊達に書き、思想する者の律儀と熱気と、自立する志を伝えてくるのは、本書の魅力の一つである。

著者略歴

著:佐伯 啓思
一九四九(昭和二四)年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。滋賀大学、京都大学大学院教授、京都大学こころの未来研究センター特任教授などを歴任。専攻は社会経済学・経済思想史。著書は『隠された思考』(サントリー学芸賞)『「アメリカニズム」の終焉』(東畑記念賞)『現代日本のリベラリズム』(読売論壇賞)『日本の愛国心』『倫理としてのナショナリズム』『現代文明論講義』『貨幣と欲望』『日本の宿命』『正義の偽装』『西田幾多郎』『さらば資本主義』など多数。

ISBN:9784121506030
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:2017年11月
発売日:2017年11月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB