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中公選書

「生きるに値しない命」とは誰のことか

ナチス安楽死思想の原典からの考察

著:森下 直貴
編著:佐野 誠

紙版

内容紹介

「役に立つ/立たない」で命を選別できるのか。ナチス安楽死政策を理論的に支えたのが、刑法学者ビンディングと精神科医ホッヘによる共著『生きるに値しない生命の殺害の解禁』(一九二〇年)であった。この本の翻訳に批判的評注を加えて二〇〇一年に刊行されたのが『「生きるに値しない命」とは誰のことか』(窓社)であり、高い評価を得ながら、長らく絶版状態にあった。



 原著刊行から一〇〇年、完訳決定版に安楽死についての近年の議論と相模原事件などを踏まえた論評的評注論文を加え、超高齢社会の「命」を問う。

著者略歴

著:森下 直貴
森下直貴

1953年生まれ。東京大学文学部卒、同大学院人文科学研究科(博士課程)単位取得退学。著書に『生命と科学技術の倫理学』(共著、丸善出版、2016年)、『シスム倫理学的思考』(幻冬舎メディアコンサルティング、2020年)など。
編著:佐野 誠
1954年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。著書に『ヴェーバーとナチズムの間――近代ドイツの法・国家・宗教』(名古屋大学出版会、1993年)『ヴェーバーとリベラリズム』(勁草書房、2007年)など。

ISBN:9784121101112
出版社:中央公論新社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD