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中公新書 2762

災害の日本近代史

大凶作、風水害、噴火、関東大震災と国際関係

著:土田宏成

紙版

内容紹介

東北大凶作、関東大水害、桜島大噴火、東京湾台風、そして関東大震災……。百年前の日本は、戦争だけでなく、自然の猛威により膨大な被災者を出していた。この時期は、世界各地でも巨大災害が続発。諸外国との支援をめぐる交渉が活発化し、“一等国”となった日本はその対応に迫られていた。本書は、巨大災害の実態から、対応、復興、影響、国際関係まで、民衆と国家の双方の視点から記していく。戦争で語られがちな日本近代のもう一つの現実を描く。

著者略歴

著:土田宏成
土田宏成
1970(昭和45)年千葉県生まれ.94年東京大学文学部卒業.2000年東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻博士課程単位取得退学.02年博士(文学).神田外語大学外国語学部教授などを経て,19年より聖心女子大学現代教養学部史学科教授.専攻・日本近代史.
著書『近代日本の「国民防空」体制』(神田外語大学出版局,2010年)
『帝都防衛 戦争・災害・テロ』(吉川弘文館,2017年)
編著『日記に読む近代日本4 昭和前期』(吉川弘文館,2011年)
共編著『関東大水害 忘れられた1910年の大災害』(日本経済評論社,2023年)ほか

ISBN:9784121027627
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS