出版社を探す

中公新書 2585

徒然草

無常観を超えた魅力

著:川平 敏文

紙版

内容紹介

鎌倉時代末期に兼好法師によって書かれた日本文学史上屈指の古典『徒然草』。現在は「無常観の文学」との理解が主流だ。しかし、ベストセラーだった江戸時代には、もっと多様な読み方がされていた。江戸幕府に仕えた儒学者の林羅山は儒教に基づく注釈書を作り、近松門左衛門は兼好法師を色男として浄瑠璃の題材にした。本書は『徒然草』の知られざる章段や先達の読みを通じて、その奥深さに迫る。

著者略歴

著:川平 敏文
川平敏文

1969年福岡県生まれ。九州大学大学院博士後期課程修了。九州大学博士(文学)。熊本県立大学文学部助教授、准教授を経て、2014年より現職。専攻は日本近世文学・思想史。著書 『兼好法師の虚像』(平凡社選書、2006年)、『徒然草の十七世紀』(岩波書店、2015年/やまなし文学賞、角川源義賞受賞)ほか

ISBN:9784121025852
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ