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中公新書

漢字の字形

甲骨文字から篆書、楷書へ

著:落合 淳思

紙版

内容紹介

馬という字からはタテガミをなびかせ走るウマの姿が見えてくる。しかし犬からイヌを、象からゾウの姿を想像することは難しい。漢字がもつ四千年の歴史は、捨象と洗練と普及の歴史である。
本書ではそうした漢字の変遷が一目でわかる字形表を用いることで、祭祀や農耕など中国社会の変化の軌跡をたどる。字形の多様さから古代の人々の営為を読み取れば、私たちの社会の成り立ちも自ずと浮かび上がってくるだろう。

著者略歴

著:落合 淳思
1974年(昭和49年)生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。立命館大学非常勤講師を経て、2009年より立命館大学文学部助教。専門は甲骨文字、殷代史。 著書 『甲骨文字の読み方』(2007年)『古代中国の虚像と実像』(2013年、どちらも講談社現代新書)『甲骨文字に歴史をよむ』(2008年、ちくま新書)『殷代史研究』(2012年、朋友書店)、『殷――中国史最古の王朝』(2015年、中公新書)など。

ISBN:9784121025340
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CFH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GDC