出版社を探す

単行本

太陽の男 石原慎太郎伝

著:猪瀬直樹

紙版

内容紹介

『太陽の季節』で日本中を熱狂させた「無意識過剰」「価値紊乱者」の石原慎太郎は、社会に何を警告したのか。三島由紀夫を動揺させ、多大な影響を与えた慎太郎。交錯、衝突し、天皇制と国家観をめぐって離反した2人の天才を考察することで、慎太郎がその作品群に込めた真意に迫った。東京都知事と副知事として、作家同士が都庁舎で折々語りあった猪瀬直樹が見た慎太郎の素顔とは……。『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』に続く作家評伝を、一周忌に満を持して上梓する著者渾身の書き下ろし。

プロローグ―ー「君が代」と「日の本」            
第1章 敗戦の子            
第2章 ヨットと貧困          
第3章 公認会計士の挫折と裕次郎の放蕩           
第4章 運をつかむ                      
第5章 スター誕生                      
第6章 ライバル三島由紀夫        
第7章 拳闘とボディビル  
第8章 『亀裂』と『鏡子の家』                
第9章 「あれをした青年」                   
第10章 挑戦と突破                
第11章 石原「亡国」と三島「憂国」   
第12章 「嫌悪」と「海」                    
第13章 天皇と核弾頭       
エピローグ――価値紊乱は永遠なり

著者略歴

著:猪瀬直樹
猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』『昭和23年冬の暗号』など。二〇二二年から参議院議員。

ISBN:9784120056192
出版社:中央公論新社
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ