内容紹介
いま改めアクチュアリティが増しているオーウェルの思考。世界に全体主義の動きが現れつつある現在、「知的誠実」をなにより重んじ、精神の自由に最大限の価値を置いたオーウェルに学ぶところは大きい。世界が陥っている政治的窮境に一条の光を投ずる論考を精選し、新訳で送る。
目 次
まえがき
一 書評:ヒットラー著『我が闘争』
二 聖職者特権――サルバドール・ダリについての覚書
三 ナショナリズムについての覚書
四 文学を阻むもの
五 政治と英語
六 なぜ書くか
七 作家とリヴァイアサン
八 書評:ジャン=ポール・サルトル著『反ユダヤ主義者の肖像』
九 ガンジーについて思うこと
あとがき
著者略歴
著:ジョージ・オーウェル
ジョージ・オーウェル
本名エリック・アーサー・ブレア。一九〇三年インドに生まれ、イギリスで育つ。イートン校を卒業後、警察官としてビルマで勤務。三三年からルポルタージュ『パリ・ロンドン放浪記』、小説『ビルマの日々』を発表。三六年にはスペイン内乱の国際義勇軍に参加し、三八年『カタロニア讃歌
歌』を出版。第二次世界大戦中はBBC放送に勤務、『トリビューン』紙の編集主任を務めた。四五年に小説『動物農場』がベストセラーとなる。四六年に移り住んだスコットランドのジュラ島で未来小説『一九八四』を書き上げ、五〇年に肺結核のため死去。
訳:照屋 佳男
照屋佳男
一九三六年(昭和一一年)、沖縄県中頭郡北谷村(現北谷町)生まれ。早稲田大学名誉教授。普天間高等学校卒業。一九六二年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。六七年、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。七五年、早稲田大学助教授、八〇年、同教授。専攻、英文学。著書に、『コンラッドの小説』、『共同体とグローバリズム』、『社会の再発見と社会の防衛』など。監訳書に、T・S・エリオット『文化の定義のための覚書』、訳書にD・H・ロレンス『麗しき夫人』がある。
ISBN:9784120054808
。出版社:中央公論新社
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2021年11月
。発売日:2021年11月18日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS。