外来生物によって日本固有種が絶滅危機に瀕したり、ケースによっては人間の生活をも脅かしていることが、日本各地で問題となっています。10年来論争になっているオオクチバス(ブラックバス)はあまりにも有名ですが、ほかにも、沖縄ではジャワマングースがヤンバルクイナのヒナや卵を襲うなど、年々事態は深刻化しています。数年前、著者が国からの依頼で皇居の生態系を調査したところ、皇居内の池はアメリカ原産のウシガエルだらけで、早期駆除の必要性を強く感じたとのことです。
本書では現在問題になっている33種の外来生物を取り上げ、解説と今後の対策を探ります。