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渡辺省亭画集

監:山下 裕二
監:古田 亮

紙版

内容紹介

知られざる天才画家!渡辺省亭初の豪華画集

渡辺省亭は明治~大正期に活躍した画家で、伝統的な日本画の技法の上に西洋画の表現を取り入れた花鳥画で高い評価を得ました。
明治11年、パリ万博を機に日本画家として初めてフランスに渡り、ドガやマネなどと交流。また、東宮御所(現・迎賓館赤坂離宮)を飾る七宝額の原画を制作するなど歴史に残る仕事も手がけています。ただ、晩年は画壇と距離を置いたため、没後は紹介される機会が失われ、忘れられた存在となっていきました。
しかし近年、研究者や美術愛好家の間で再評価の機運が高まり、注目度が一気に上がっています。2021年3月に開催予定の大規模な展覧会にあわせ、代表作150件以上を収載した初の大型画集を発売します。
迎賓館赤坂離宮の七宝額原画全点や、初公開の個人コレクションの数々、欧米の美術館が所蔵する作品も多数収載。花鳥画のほか、美人画、風俗画、風景画など省亭の多彩な作品から厳選して紹介します。また、省亭が編集主幹となって出版した『美術世界』などの版本や挿絵、工芸品も掲載し、画業全体を俯瞰できる構成となっています。



【編集担当からのおすすめ情報】
1, 省亭の繊細な筆致がじっくり鑑賞できるように、1ページ大の部分アップを多数掲載!美しい色彩のグラデーションなど見応えたっぷりです。
2, 収録作品のうち70件以上はこの画集のために新たに撮影した画像です。 上質なビジュアルで省亭の絵画世界が存分に楽しめます。
3, メトロポリタン美術館、ボストン美術館など海外の有名美術館が所蔵する省亭の作品を網羅。日本で見る機会の少ない名作もじっくり鑑賞できます。
4, 監修の山下裕二先生・古田亮先生をはじめ、多くの研究者の論考と作品解説、詳細な年譜を収載。資料的価値も高い1冊です。
5, この春開催される展覧会の出品作も大多数が掲載されているので、展覧会で省亭のファンになった方にもお薦めです。

目次

いま甦る渡辺省亭、その復権に向けて 山下裕二 3

図版目次 10

口絵 12

凡例 14

迎賓館赤坂離宮 七宝額原画 15

第一章 明治初期 30

第二章 明治二十年代 56

第三章 明治三十年代 120

第四章 明治四十年代から大正時代 170

第五章 版本 口絵 挿絵 236

第六章 工芸品 258

渡辺省亭 その画業と作品 古田 亮 268
師・菊池容斎との絆について―省亭の初期作品から 塩谷 純 278
逸民省亭 日々の暮らし 古田あき子 280
パリの渡辺省亭―日本画とジャポニスムのはざまで― 三浦 篤 282
省亭版本管見 岩切信一郎 284
濤川惣助の七宝を支えた原画作者・渡辺省亭 岡本隆志 286
水巴からみた省亭 峯岸佳葉 288
「西洋人は、省亭がお好き?」 野地耕一郎 290

作品解説 293

落款・印章 320

渡辺省亭年譜 326

省亭をめぐる人々 341

渡辺省亭 文献リスト 342

掲載作品リスト 348

「いま甦る渡辺省亭、その復権に向けて」「渡辺省亭 その画業と作品」要旨英訳 352

執筆者一覧 354

ISBN:9784096823507
出版社:小学館
判型:435x320mm
ページ数:356ページ
定価:55000円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ