「ダイヤモンド」と「銀座」の親密な関係
銀座が今ほどの華やかな街となるのは、明治政府の肝いりで煉瓦造りの欧米風な景観が完成した、つい140年ほど前のこと。
ダイヤモンドをジュエリーとして日本人が身につけるようになるのも明治維新以後。多くの人たちが小説などを通じて、その存在を知るようになるのは明治後期。さらに、身につける人が増えるのは戦後のことで、まだ100年にも満たない。
しかし、決して長くはない歴史のなかで、この街、この宝石は日本人を魅了してきた。
数々の地理的条件に恵まれ、人、物、事が集まる中心地となった銀座。
数々の自然条件が奇跡のように重なり合い、硬くて透明な宝石になるダイヤモンド。
そこにまつわる時代、人々の思い、思惑。そして、銀座とダイヤモンドの親密な関係…。
ダイヤモンドの普及に努めた山崎亀吉、幻の名著『ダイアモンド』の著者・岩田哲三郎の功績をたどりながら、「ダイヤモンド」と「銀座」の魅力の秘密を紐解いていく。
【編集担当からのおすすめ情報】
「ダイヤモンド」と「銀座」に関する史実に加え、ゆかりの深い人物へのインタビューなども盛り込みました。
また、さまざまな歴史的画像や美しいジュエリー写真もふんだんに収録し、目にも楽しい一冊になっております。