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マオキッズ

毛沢東のこどもたちを巡る旅

著:八木澤 高明

紙版

内容紹介

なぜいまだ毛沢東を信じて闘い続けるのか

西ネパールの山村で知り合った18歳の女性兵士「ノビナ」。貧困から抜け出すため、共産党毛沢東主義派「マオイスト」に身を投じる彼女は、政府軍との戦いのなかで呆気なく戦死する。
女性兵士のあまりに短い生涯。その死を目の当たりにした著者は、いまだ世界に存在する毛沢東思想を意識し、毛沢東が産み落としたこどもたちを巡る旅に出る。
ネパールに続き、いまも共産党武装勢力「NPA」によるゲリラ戦が続くフィリピン、ポル・ポトによって200万人もの死者を出したカンボジア。また、毛沢東自体、観光地の土産物でしか見つけることが難しくなった中国、そして日本は、山岳アジトで同志を殺害するなどして自壊していった連合赤軍兵士のその後を追う。
自国だけでなく、アジアの国々に多くの悲劇や喜劇をもたらした毛沢東思想とは、何だったのか。死後も世界を彷徨い続けるマオの亡霊を、報道カメラマンの鋭利な目線が切り取っていく。
第19回小学館ノンフィクション大賞、優秀賞作品。

ISBN:9784093798457
出版社:小学館
判型:4-6
ページ数:290ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2013年04月
発売日:2013年04月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDTS