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小学館文庫

聖凡人伝 5

著:松本 零士

紙版

内容紹介

運もないが欲もない出戻始の、大首吊り荘四畳半生活日記。

▼第1話/新春SM祭▼第2話/乱交パーティー大御礼▼第3話/オラブ大コンサルタント▼第4話/ナニのストーブ▼第5話/大マンション花火大会▼第6話/熱い首つり荘▼第7話/ベンチの三人▼第8話/イモと戦友▼第9話/屋上ポルノ屋台▼第10話/ナマ写真探偵物語▼第11話/タマだらけ底抜け四畳半▼第12話/怪談夜泣き冷蔵庫▼第13話/ミタマを呼ぶ声▼第14話/給料のエロ本▼第15話/早名さんの貝▼第16話/男小久保の大モノホシ▼第17話/ジャングル夢幻譚▼第18話/廃水キャンプ場▼第19話/怨念呪いのピアノ▼第20話/涙雨大マラソン大会 ●登場人物/出戻始(職に付こうとするのだが、どれもうまく続かない。相変わらず首つり自殺の絶えないアパートで暮らす)、小久保(出戻始の隣人で、大セックスコンサルタントの社長)、早名礼子(隣の大マンションの美人大家)大家のバアさん(大首つり荘の大家)、屋台のオヤジ(大首つり荘の前にいつも店を出しているおでん屋) ●あらすじ/新年のパーティーをするという早名さんに頼まれ、出戻が部屋の飾り付けを手伝っていると、天井に穴を発見。実は、SM好きの上の部屋に住む中年男が、覗き穴にして早名さんの裸体を盗み撮りしていたのだった。お金でケリを付けるが、その後彼は大首つり荘で自殺(第1話)。▼出戻には、見覚えのないエロ本。この本を発送した容疑で逮捕される。釈放されて部屋に戻ると、身代わりになってくれたお礼にと、エロ本会社からお礼の品として酒や車が届く…(第2話)。▼出戻が、骨董屋さんの配達係の仕事についたと知らず、洋服のなかにあった短剣を危険なものだと処分してしまう早坂さん。またクビになってしまった出戻は、最新盗聴装置開発の実験のために大マンションの上から「おーい」と叫ぶだけの仕事を小久保から引受る…(第3話)。

ISBN:9784091921550
出版社:小学館
判型:文庫
ページ数:324ページ
定価:581円(本体)
発行年月日:1996年
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA