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非正規雇用で発掘を請け負いその日暮らしをしていた考古学者・向井幸介は、友人の死をきっかけに謎の事件に巻き込まれてしまう。
友人が遺したもの。それは三国志の時代、傾国の厄石と呼ばれた古代中国の遼河隕石だった。
その隕石のため命を狙われることになってしまった幸介は、小さな妖精「小妖」からの警告に助けられながら、怪しげな男女と共に旅立つ。
隕石の持つ力とは？　幸介たちを狙う謎の組織とは一体？
逃避行の果て、隕石の眠る山奥で巨大な敵を迎え撃つーー！

歴史のトリビアに通暁する超鬼才・東郷隆が書き下ろすオカルト伝奇小説！

著：東郷 隆
作家。1951年、横浜市生まれ。国学院大学博物館学研究助手、編集者を経て作家に。著書に『大砲松』（吉川英治文学新人賞）、『狙うて候　銃豪村田経芳の生涯』（新田次郎文学賞）、『本朝甲冑奇談』（舟橋聖一文学賞）、『うつけ者』シリーズ、『病と妖怪 ―予言獣アマビエの正体』など多数。

絵：禅之助
イラストレーター。書籍の装画やゲーム内のイラスト、イメージボード、キャラクターデザイン、MVなど幅広く手掛ける。作品テイストはファンタジーから現代、歴史ものまで様々。