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講談社現代新書

今を生きる思想 ジャン=ジャック・ルソー 「いま、ここ」を問いなおす

著:桑瀬 章二郎
著:ジャン=ジャック・ルソー

紙版

内容紹介

シリーズ「今を生きる思想」。

人民主権、近代民主主義の提唱者とされる思想家・ルソー。
そのラディカルな思考は近代の枠組みに大きな影響を与えた。
民主主義が機能不全に陥り、私たちの社会は閉塞感に覆われている。
行き詰まった近代社会を問い直すには、近代を準備した異端の思想家・ルソーに今こそ立ち返るべきだ。

『社会契約論』『人間不平等起源論』『エミール』『告白』……。
ジャンルを横断して刺激的な論考を残したルソー、そのラディカルな思想の核心。

著者略歴

著:桑瀬 章二郎
1968年生。2001年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第7大学博士。現在、立教大学文学部教授、18世紀フランス文学・思想。Les Confessions de Jean‐Jacques Rousseau en France(1770‐1794):les am´enagements et les censures,les usages,les appropriations de l’ouvrage(フランスにおける『告白』の批評)(Honor´e Champion,2003)で渋沢・クローデル賞受賞。著書に『嘘の思想家ルソー』(岩波現代全書)、編著に『ルソーを学ぶ人のために』(世界思想社)。
著:ジャン=ジャック・ルソー
フランスの思想家、文学者。スイスのジュネーブに生まれる。1750年、ディジョン・アカデミーの懸賞論文(『学問芸術論』)に当選して一躍有名になり、パリで百科全書派の知識人たちと交際した。1755年に『人間不平等起源論』『政治経済論』を出版し、文人としての地位を確立するも、社交界になじむことができずパリを離れる。その後、1761年に執筆した小説『新エロイーズ』はベストセラーとなった。1762年に『社会契約論』と『エミール』を出版するも、ジュネーブ政府により両書を発売禁止処分とされる。1770年に自伝『告白』を出版。長年連れ添ってきたテレーズとは1768年に正式に結婚した。彼女との間に1745年から55年にもうけた5人の子どもはすべて遺棄された。1778年、未完の『孤独な散歩者の夢想』を残し、エルムノンビルで急死した。

ISBN:9784065328590
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:136ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月20日