講談社文庫
琉球の風 下
レジェンド歴史時代小説
著:陳 舜臣
紙版
内容紹介
怒濤の勢いで侵攻してきた薩摩軍に琉球軍はわずかひと月で降伏。奄美諸島は薩摩に割譲され、尚寧王は日本本土へと連れ去られる。属国へと堕ちながらも、明に対しては独立国の体面を見せねばならない王国の苦悩。しかし琉球の誇りを胸に秘め、「南海王国」建設へ人々の胎動が始まる。大河歴史小説、完結編。
目次
戦いのあと
国破れて
鐘魔の踊り
二艘の船
嵯峨野の寮
反問の書
庚戌正月
伏見まで
雨中往還
悲しき帰郷
壬子の年
乱離の海
幻影海流
王たちの死
歳 月
落日を浴びて