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講談社学術文庫

醒睡笑 全訳注

著:安楽庵 策伝
編・訳:宮尾 與男

紙版

内容紹介

誓願寺法主の安楽庵策伝が江戸初期に編纂し、板倉重宗京都所司代に献呈した笑話集。うつけ・文字知顔・堕落僧・上戸・うそつきなど、多様な庶民の登場人物がつくる、豊かな笑いの世界。のちの落語、近世笑話集や小咄集に大きな影響を与えた。慶安元年版・全8巻42章311話の翻刻文に、現代語訳、語注、鑑賞、解説を付した、はじめての書。(講談社学術文庫)


江戸期を代表する笑話集、これまで未刊だった版本の全訳注が登場。落語の原点がここにある。

誓願寺法主の安楽庵策伝が江戸初期に編纂し、板倉重宗京都所司代に献呈した笑話集。うつけ・文字知顔・堕落僧・上戸・うそつきなど、多様な庶民の登場人物がつくる、豊かな笑いの世界。のちの落語、近世笑話集や小咄集に大きな影響を与えた。慶安元年版・全8巻42章311話の翻刻文に、現代語訳、語注、鑑賞、解説を付した、はじめての書。

目次

まえがき
凡 例
醒睡笑之序
醒睡笑巻之一
名津希親方 貴人之行跡 うつけ 吝太郎 賢達亭
醒睡笑巻之二
謂被謂物之由来 落書 ふはとのる 鈍副子 無智之僧 祝過るもいな物
醒睡笑巻之三
文字知顔 不文字 文之品々(しな〔じな〕) 自堕落 清僧
醒睡笑巻之四
聞多批判 以屋那批判 曾而那以合點 唯有
醒睡笑巻之五
きやしや心 上戸 人はそだち
醒睡笑巻之六
児の噂 若道不知 恋之道 悋気 詮なひ秘密 推はちがふた うそつき
醒睡笑巻之七
思の色を外にいふ いひ損盤なをらぬ 似合たのぞみ 癈忘 謡 舞
醒睡

著者略歴

著:安楽庵 策伝
天文23年(1554)、美濃国生まれ。京都誓願寺55世住職。寛永19年(1642)、入寂。
編・訳:宮尾 與男
1948 年東京生まれ。日本大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。日本近世文学会委員を経て夕霧軒文庫代表、近世文学研究者。著書に『元禄舌耕文芸の研究』『上方舌耕文芸史の研究』『上方咄の会本集成』ほか。

ISBN:9784062922173
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:722ページ
定価:2090円(本体)
発行年月日:2014年02月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ