講談社学術文庫
インド仏教思想史
著:三枝 充悳
紙版
内容紹介
古代インドの歴史と思想潮流の中に仏教は生まれた。その教義は仏教思想の中核をなしつつ、初期仏教(原始仏教)、部派仏教、大乗仏教と展開し、チベット、東南アジア、中国、日本へと広がってゆく――。仏教思想の源流であるインド仏教を歴史にそって追い、その基本思想と重要概念、諸思想の変遷を精緻に読み解く、斯界の碩学によるインド仏教思想入門。
初期仏教から部派仏教、そして大乗仏教、密教へ――
仏教とはなにか
古代インドの歴史と思想潮流の中に仏教は生まれた。その教義は仏教思想の中核をなしつつ、初期仏教(原始仏教)、部派仏教、大乗仏教と展開し、チベット、東南アジア、中国、日本へと広がってゆく――。仏教思想の源流であるインド仏教を歴史にそって追い、その基本思想と重要概念、諸思想の変遷を精緻に読み解く、斯界の碩学によるインド仏教思想入門。
※本書の原本は、1975年6月、第三文明社よりレグルス文庫の一冊として刊行されました。
目次
序章
第一章 初期仏教
第一節 前史
第二節 仏教の誕生
第三節 初期仏教の思想
第二章 部派仏教
第一節 部派の成立
第二節 アビダルマ
第三章 大乗仏教
第一節 大乗仏教の興起
第二節 初期大乗仏教経典
第三節 ナーガールジュナ
第四節 如来蔵・仏性思想
第五節 唯識説
第六節 仏教論理学(因明)と哲学
第七節 密教