講談社学術文庫
宗教と権力の政治
「哲学と政治」講義 2
著:佐々木 毅
紙版
内容紹介
それぞれに忠誠心を要求し、人間の行動を左右し、激しく衝突してきた「聖」と「俗」との長い抗争は、政治に何をもたらしたのか。「政治とは何か」を考えるシリーズ二冊目の本書は、教皇至上権とトマス・アクィナスの政治論、ルターの宗教改革、マキアヴェッリの権力論、さらに宗教戦争を経て、「政治の解体」が訪れ、中世が終幕をむかえるまでを論じる。(講談社学術文庫)
2003年、講談社刊の同名書籍の学術文庫化。
目次
まえがき
第一章 教皇至上権―信仰共同体の上に築かれた権力
第二章 トマス・アクィナスと政治論―信仰共同体の分節化
第三章 教会論の再構築と宗教改革―さまざまな宗教改革
第四章 マキャヴェッリと権力の問題―政治における強制
第五章 宗教戦争と政治の解体―主権論と中世の終幕