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講談社学術文庫

吉田茂=マッカーサー往復書簡集

1945-1951

著:袖井 林二郎

紙版

内容紹介

ジョン・ダワー、激賞!
戦後反動の系譜を明らかにする、第一級資料集!

「この比類ない書簡集は日米の相互関係に関するわれわれの理解をかぎりなく増してくれるでしょう」
――ジョン・W・ダワー(MIT名誉教授)

 *

「戦争で負けても外交で勝つ」ことをモットーにした吉田茂は、
マッカーサーとの外交に最大のエネルギーを注いだ。
それが占領下日本における政治のすべてだからであった。
存在さえも隠されていた幾多の書簡は、
占領軍との間で繰り広げられた手に汗にぎる折衝の全容を明らかにする。

何を「護持」したかったのか? いったい何が「保守」できたのか? 
孤軍奮闘、臣茂。民主改革、阻むため。


※本書の原本は2000年に法政大学出版局より刊行されました。原本には書簡の英語正文が収録されています。

目次

序文   (ジョー・B・ムーア)
■第一部 [解説]占領下の書簡外交
     はじめに
   1 前史および弊原首相の役割
   2 史料の存在形態
   3 第一次吉田内閣期
   4 片山内閣期
   5 芦田内閣期
   6 第二次吉田内閣期
   7 第三次吉田内閣期
     おわりに
■第二部 書簡篇[日本語訳]
     凡例
     書簡一覧
   1 前史(吉田外相時代)
   2 第一次吉田内閣期
   3 片山内閣期
   4 芦田内閣期
   5 第二次吉田内閣期
   6 第三次吉田内閣期
文庫版あとがき

著者略歴

著:袖井 林二郎
1932年、宮城県生まれ。1956年、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了(政治学修士)。1964年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院にてM.A. in Polotical Science 取得。1976年、法政大学法学部教授。1987年、El Colegio de Mexico 客員教授。1992-93年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校日本研究所客員研究員。1999年、法政大学名誉教授。
○著書・訳書
『マッカーサーの二千日』』中央公論社、1974年(中公文庫、1976年);毎日出版文化賞・大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
『拝啓マッカーサー元帥様――占領下日本人の手紙』大月書店、1985年(岩波現代文庫、2002年)。
『私たちは敵だったのか――在米ヒバクシャの黙示録』潮出版社、1978年(増補改訂版、岩波同時代ライブラリー、1995年);(英語版)WERE WE THE ENEMY? American Survivors of Hirosima, Westview Press, Boulder,1998.

ISBN:9784062921190
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:566ページ
定価:1550円(本体)
発行年月日:2012年07月
発売日:2012年07月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS