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講談社現代新書

変な経営論

澤田秀雄インタビュー

著:桐山 秀樹
著:丸本 忠之

紙版

内容紹介

日本企業に未来はあるのか? 日本人の働き方はどうなってしまうのか? あらゆる業種でビジネスの先行きがあまりに不透明な今、激変する近未来をどう考え、どう動けば正解なのか?ヒントは、「ハウステンボス」と「変なホテル」にあった。澤田秀雄氏がハウステンボスでの成功の秘密と、変なホテルに象徴される今後への布石、なぜ旅行業以外にも次々乗り出しているのか。その発想を初めてすべて明かした。


エイチ・アイ・エス(HIS)グループを率いる澤田秀雄CEOが旅行業以外の新規事業になぜ次々乗り出すのか? そこで必ず結果を出せるのはなぜなのか? 将来に備え、全力を傾ける4分野とは何か、その理由は? 

ビジネスの先行きが不透明な今、未来をどう考え、どう動けば正解なのか?  
ヒントは、「ハウステンボス」の再生と「変なホテル」の先見性にあります。

10月末の大胆な役員刷新、大型の資金調達で、今また注目を集める澤田秀雄氏。「ハウステンボス」と「変なホテル」の成功の秘密から、なぜ旅行業以外の新しい事業に乗り出すのかまで、はじめて詳しく明かしています。

澤田秀雄氏が18年連続赤字だったテーマパーク社長になり7年、ハウステンボスは100億円の利益を生むまでに再生しました。さらに、AIとロボットと人間、インバウンドと観光、再生可能エネルギー、人口減少と地方再生、農業、健康ビジネス、、、すべてが長崎で実証実験されて実を結びつつあります。

「変なホテル」の「変な」とは「変わり続ける」という意味。「変な経営」の極意がここに。

第1章 テーマパークで学んだこと
価格破壊が通用しない/オンリーワンかナンバーワン/「いつでも見られる」の罠/三つのマーケット/嘘でも笑顔でやってくれ/3・5点ならやめてしまえ!

第2章 観光ビジネス都市への道
いつか東京ディズニーリゾートを抜く!/クルーズ船とカジノ/広大な私有地だからできること/芸術家が溢れる街/ローコストホテルの時代が来る/安くてもデザインは格好良く

第3章 「変なホテル」はどこが変か
割り切ったほうが進化は早まる/素人だからできたこと/料金はあなたが決めてください/30人がたった7人に!/ロボットを売る/これがホテル革命だ

第4章 なぜエネルギー事業なのか
エネルギーを外に売る/地熱発電は新時代へ/価格破壊の条件/天然ガスでも小売業者に/世界一、生産性の高い植物工場

第5章 旅行業の未来
総合旅行会社は消えていく/世界の需要を取り込む/海外支店の役割が変わる/ビジネスの4割は勘/人間の健康、会社の健康/リーダーをどうやって育てるか/運の良さが判断基準だ

目次

はじめに 社会の変化がますます加速する時代に
第1章 テーマパークで学んだこと
素人だからできることがある/「いつでも見られる」の罠/売上を2割増やし、経  費は2割削る/嘘でも笑顔でやってくれ/会議なんて必要ない/毎日、現場を回った
第2章 観光ビジネス都市への道
広大な私有地だからできること/ローコストホテルの時代が来る/安くてもデザインは格好良く
第3章 変なホテルはどこが変か?
割り切ったほうが進化は早まる/ゼロ号店だから社長直轄/30人が7人に!/ロボットを売る/無人ホテルへの道
第4章 なぜエネルギー事業なのか
素人の強みが生かされた/価格破壊の条件/世界一生産性の高い植物工場
第5章 旅行産業の未来
世界の需要を取り込む/アウトバウンドは厳しい/世界に出たから見えたこと  がある/失敗を責めたことはない/挑戦しないことのほうが恐怖に/ビジネス  の4割は勘/人間の健康、会社の健康/リーダーをどうやって育てるか

著者略歴

著:桐山 秀樹
ノンフィクション作家。学習院大学法学部卒業後、雑誌記者を経てフリーランスに。旅行、ホテル業界を中心に雑誌記事、書籍を47冊執筆。10月に『軽井沢の歴史と文学』(吉村祐美との共著)も刊行。取材を通じて澤田秀雄氏と知り合う。本書は、桐山氏が澤田氏へのインタビューによって経営を分析する形でスタートした。取材途上の2016年2月、滞在先のホテルで62歳で死去。
著:丸本 忠之
フリー編集者・ライター。1965年生まれ、出版社勤務を経てフリーランスに。本書では澤田氏へのインタビューと全体の構成を担当した。

ISBN:9784062884488
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:2017年11月
発売日:2017年11月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ