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講談社現代新書

げんきな日本論

著:橋爪 大三郎
著:大澤 真幸

紙版

内容紹介

30万部超『ふしぎなキリスト教』でおなじみ、ふたりの社会学者が、痛快無比に語り尽くした「新・日本史」! 土器、古墳、ひらがな、源氏物語、日本刀、安土城、国学……なぜ日本人は、かくもユニークな文化を生み出せたのか? 日本史にまつわる疑問18個を真剣に議論することで、日本の特異さやおもしろさ、現代に生きる日本人の「由来」がどんどんわかる。それによって、私たちは自信を取り戻して元気になれる!


 皆さん、お待たせしました!

 30万部超『ふしぎなキリスト教』でおなじみ、ふたりの社会学者が、痛快無比に語り尽くした「新・日本史」の登場です。

 土器、古墳、ひらがな、源氏物語、日本刀、安土城、国学……なぜ日本人は、かくもユニークな文化を生み出せたのでしょうか?

 日本史にまつわるそもそもの疑問18個を真剣に議論することで、日本そのものの特異さやおもしろさ、現代に生きる日本人の「由来」が、どんどんわかってきます。
 そしてそれによって、自己を見失っていると感じる人でも、自信を取り戻して元気になれるのです!


「本書は、日本の歴史をテーマにする。
 でも、ふつうの歴史の本とは、まるで違う。
 歴史上の出来事の本質を、社会学の方法で、日本のいまと関連させる仕方で掘り下げるからだ。本書を読み進むにつれて、読者のみなさんは、まったく見違えるような新鮮な世界が、目の前に開けて行くのを感じられるだろう。
 それは、著者の二人にとっても同様である。橋爪大三郎がまず、18の疑問を用意した。そして、好敵手・大澤真幸と論じあった。二人にとってこの対談は、わくわくする刺戟的な体験だった。誰も(たぶん)考えたことのないようなことを、たくさん語ることができたからである。
 そう、本書は、日本列島で起こったあれこれの出来事が、人類史のなかでどういう意味をもつのか、普遍的な(=世界の人びとに伝わる)言葉で、語ろうと する試みである。」――「まえがき」より

目次

第一部 はじまりの日本
1、なぜ日本の土器は、世界で一番古いのか
2、なぜ日本には、青銅器時代がないのか
3、なぜ日本では、大きな古墳が造られたのか
4、なぜ日本には、天皇がいるのか
5、なぜ日本人は、仏教を受け入れたのか
6、なぜ日本は、律令制を受け入れたのか
第二部 なかほどの日本
7、なぜ日本には、貴族なるものが存在するのか
8、なぜ日本には、源氏物語が存在するのか
9、なぜ日本では、院政なるものが生まれるのか
10、なぜ日本には、武士なるものが存在するのか
11、なぜ日本には、幕府なるものが存在するのか
12、なぜ日本人は、一揆なるものを結ぶのか
第三部 たけなわの日本
13、なぜ信長は、安土城を造ったのか
14、なぜ秀吉は、朝鮮に攻め込んだのか
15、なぜ鉄砲は、市民社会をうみ出さなかったか
16、なぜ江戸時代の人びとは、儒学と国学と蘭学を学んだのか
17、なぜ武士たちは、尊皇思想にとりこまれていくのか
18、なぜ攘夷のはずが、開国になるのか

著者略歴

著:橋爪 大三郎
はしづめ・だいさぶろう/一九四八年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学名誉教授。社会学者。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』(ともに講談社現代新書)、『ほんとうの法華経』(ちくま新書)、『戦争の社会学』(光文社新書)などがある。大澤氏との共著『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)で、新書大賞2012を受賞した。
著:大澤 真幸
おおさわ・まさち/一九五八年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書に『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『<問い>の読書術』(朝日新書)、『自由という牢獄』(岩波書店)などがある。

ISBN:9784062883917
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:416ページ
定価:920円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ