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講談社現代新書

ナチスの財宝

著:篠田 航一

紙版

内容紹介

美術館建設の野望を抱いていたヒトラーが、各地で略奪した美術品60万点のうち、現在も未発見のナチス財宝は10万点を数える。今なおトレジャー・ハンターたちを惹きつけてやまない有名な「琥珀の間」など「消えた宝」のゆくえを追う、ベルリン特派員(執筆当時)の毎日新聞記者によるルポルタージュ。ナチスと東ドイツの「亡霊」が浮かび上がってくる、教科書や歴史書には載っていないドイツ史がここに――。(講談社現代新書)


ヒトラーが強奪した「消えた宝」を追え!
略奪美術品から読み解くナチスと戦後ドイツの裏歴史。

美術館建設の野望を抱いていたヒトラーが、各地で略奪した美術品60万点のうち、現在も未発見のナチス財宝は10万点を数える。
今なおトレジャー・ハンターたちを惹きつけてやまない有名な「琥珀の間」や、悲劇の将軍・ロンメルの財宝など「消えた宝」のゆくえを追う、ベルリン特派員(執筆当時)の毎日新聞記者によるルポルタージュ。
ナチスと東ドイツの「亡霊」が浮かび上がってくる、教科書や歴史書には載っていないドイツ史がここに――。

<本書の内容>
第一章 「琥珀の間」を追え
捜査線上に浮かんだ絵/まさかの「実物」/KGBと東ドイツ秘密警察/西ドイツ人ハンターの「自殺」/知りすぎた男/相次ぐ謎の死 他

第二章 消えた「コッホ・コレクション」
エリツィンの笑み/捕虜による過酷な強制労働/ナチスの通信センター「アムト10」/搬入先を示す暗号/ドイツとロシアの「愛憎」 他

第三章 ナチス残党と「闇の組織」
スターリンの「ヒトラー生存説」/遺骨が語る真相/ナチス戦犯の追跡/虐殺者が滞在した「隠れ里」/今なお潜伏する戦犯たち 他

第四章 ロンメル将軍の秘宝
今も敬愛される将軍の戦利品/成功するトレジャー・ハンターの資質/略奪を指揮した「殺人狂」/凶暴なマフィアの影/ヒトラーとの決裂 他

第五章 ヒトラー、美術館建設の野望
『ゴールドフィンガー』の金塊伝説/生き証人が見た光景/引き上げられた「ナチスの偽札」/財宝の「疎開」/フェルメールに執着したヒトラー 他

目次

プロローグ
第一章 「琥珀の間」を追え
第二章 消えた「コッホ・コレクション」
第三章 ナチス残党と「闇の組織」
第四章 ロンメル将軍の秘宝
第五章 ヒトラー、美術館建設の野望
エピローグ
参考文献

著者略歴

著:篠田 航一
一九七三年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。一九九七年、毎日新聞社入社。甲府支局、武蔵野支局を経て、東京本社社会部で東京地検特捜部などを担当。ドイツ留学後、二〇一一年から四年間、ベルリン特派員として主にドイツの政治・社会情勢のほか、ウクライナ紛争などを現場取材。二〇一五年五月より青森支局次長。

ISBN:9784062883160
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2015年05月
発売日:2015年05月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC