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講談社現代新書

パーソナリティ障害とは何か

著:牛島 定信

紙版

内容紹介

「見捨てられ不安」を抱く境界性、尊大さの背後に別の人間像を隠し持つ自己愛性、「恥の心理」を抱える回避性……。精神科臨床の最前線に立つ著者が、豊富な症例をもとに、現代の病ともいえるパーソナリティ障害の心理構造から周囲の接し方まで丁寧に紹介する一冊。(講談社現代新書)


「見捨てられ不安」を抱く境界性、尊大さの背後に別の人間像を隠し持つ自己愛性、「恥の心理」を抱える回避性……。
精神科臨床の最前線に立つ著者が、豊富な症例をもとに、現代の病ともいえるパーソナリティ障害の心理構造から周囲の接し方まで丁寧に紹介する一冊。

目次

はじめに パーソナリティ障害の時代
序章 パーソナリティ障害とは
第一部 主観的世界のなかの「私」
第一章 スキゾイド・パーソナリティ障害――対象に呑み込まれる不安
第二章 サイクロイド・パーソナリティ障害――強い一体化願望
第三章 妄想性パーソナリティ障害――投影という防衛機制
第二部 主観と客観のあいだ
第四章 反社会性パーソナリティ障害――欠落した規範意識
第五章 境界性パーソナリティ障害――見捨てられ不安
第六章 自己愛性パーソナリティ障害――尊大な自己の背後
第三部 外界と「私」との対峙
第七章 回避性パーソナリティ障害――恥の心理
第八章 強迫性パーソナリティ障害――感情の切り離し
第九章 演技性パーソナリティ障害――他の注目を惹こうとする心理
第一〇章 パーソナリティ障害全体を見回す
最終章 パーソナリティ障害の人に寄り添う――治療者として、家族として、そして友だちとして

著者略歴

著:牛島 定信
牛島定信(うしじま さだのぶ)
一九三九年福岡県生まれ。九州大学医学部卒業、医学博士。国立肥前療養所医長、福岡大学医学部教授、東京慈恵会医科大学教授、東京女子大学教授を経て、現在、三田精神療法研究所所長、東京慈恵会医科大学客員教授。日本精神分析学会元会長、日本森田療法学会元理事長、日本児童青年精神医学会元理事長。主な著書に、『心の健康を求めて――現代家族の病理』(慶應義塾大学出版会)、『人格の病理と精神療法――精神分析、森田療法そして精神医学』『境界性パーソナリティ障害――日本版治療ガイドライン』(編著)(いずれも金剛出版)、『境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』『境界性パーソナリティ障害の人の気持ちがわかる本』(いずれも監修書、講談社)などがある。

ISBN:9784062881807
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:222ページ
定価:840円(本体)
発行年月日:2012年11月
発売日:2012年11月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ