講談社現代新書
入門 哲学としての仏教
著:竹村 牧男
紙版
内容紹介
仏教って、こんなに新しく面白かったのか! 常住不変な存在としての「私」を否定する無我。主客二元論を根本的に否定する縁起。無意識の世界、絶対現在の時間論等、現代西洋哲学を先取りした思想に迫る。(講談社現代新書)
仏教とはこんなにモダンな思想だったのか! 実体を否定する縁起と無我。意識下の世界を究明する唯識思想──。 現代哲学を先取りした思想の本質を、第一人者が解き明かす入門書。
目次
序章 仏教はとても斬新な哲学である
第1章 存在について――本体なき現象の生成
第2章 言語について――その解体と創造
第3章 心について――深層心理の奥にあるもの
第4章 自然について――自己と環境の哲学
第5章 絶対者について――絶対無の宗教哲学
第6章 関係について――その無限構造の論理
第7章 時間について――絶対現在の時間論
結章 「哲学としての仏教」への一視点