講談社選書メチエ 587
海洋帝国興隆史
ヨーロッパ・海・近代世界システム
著:玉木 俊明
紙版
内容紹介
近代黎明期、困難な海上ルートを通じて、世界へと乗り出したヨーロッパ諸国が築いた海洋帝国。ポルトガル海洋帝国が形成した異文化間交易ネットワーク。商業資本主義の時代、海運国家として繁栄を謳歌したオランダ。イギリスの電信網が生んだ世界の一体化――。ウォーラーステインの「近代世界システム」を海と商人の視点から捉え直し、ヨーロッパによる世界支配の本質に迫る。
近代黎明期、困難な海上ルートを通じて、世界へと乗り出したヨーロッパ諸国が築いた海洋帝国。ポルトガル海洋帝国が形成した異文化間交易のネットワーク。商業資本主義の時代、海運国家として繁栄を謳歌したオランダ。イギリスの電信網が生んだ世界の一体化――。
ウォーラーステインの「近代世界システム」を海と商人の視点から捉え直し、ヨーロッパによる世界支配の本質に迫る。まったく新しい海事史(Maritime History)入門。
目次
序章 地中海・北海・バルト海・大西洋
第一章 「近代世界システム」の限界
第二章 北海・バルト海・地中海の商業
第三章 大西洋経済の形成とヨーロッパの一体化
第四章 アジア・太平洋とヨーロッパ
第五章 世界の一体化とイギリス
終章 海からみた世界システム