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ブルーバックス

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則

ネット対応版 ネイティブも認めた画期的発音術

著:池谷 裕二

紙版

内容紹介

すでに日本語の音にカスタマイズされてしまった私たち大人の脳にとって、残念ながらネイティブ発音を身につけるのは至難の業。脳科学者である著者もアメリカ留学時代、発音の習得に苦しみました。その経験から編み出したのが全く新しい「英語→カタカナ変換」の法則です。ネイティブスピーカーからも「これなら通じる」とお墨付き。脳のしくみに着目し、もっとも合理的にネイティブ発音に近づく画期的方法を音声つきで紹介します。


累計10万部突破、ネイティブも認めた「通じる発音」にガラリと変わる目からウロコの合理的メソッド。
すでに日本語の音にカスタマイズされてしまった私たち大人の脳にとって、残念ながらネイティブ発音を身につけるのは至難の業。脳科学者である著者もアメリカ留学時代、発音の習得に苦しみました。その経験から編み出したのが全く新しい「英語→カタカナ変換」の法則です。ネイティブスピーカーからも「これなら通じる」とお墨付き。脳のしくみに着目し、もっとも合理的にネイティブ発音に近づく画期的方法を音声つきで紹介します。

(著者からひと言)
 初心者が英語で何かを伝えたい場面で、とくに気を付けなければならない点は、いかに文法が正しいかということや、いかに表現が適切かということよりも、いかに発音が“それっぽい”かという音の技術です。極言すれば「通じない英語は、下手な発音が原因である」とさえ言えるでしょう。
 ここまで問題点が明確ならば、それに対する解答は簡単です。そうです。発音を修正すればよいのです。しかし、脳の成長の観点からは「外国語を正しく発音する能力は、一般に9歳を境に急激に低下する」といわれています。となれば、私たち大人に残された道はただ一つしかありません。そう、開き直ることです。
 本書では、私がアメリカに留学した際に、試行錯誤の末に見出した13の発音法則を収録しました。この法則に基づいて適切なカタカナ読みをすれば、自分の言いたいことをネイティブに伝えることができるようになるはずです。
「べつにカタカナ英語だっていいじゃないか。理想を求めることは潔くあきらめよう。どうせ、私たちには発音するための脳回路がないのだから。」
 少なくとも私は、こう開き直った瞬間、肩の荷が降りたように気分が楽になりました。本書が、英語学習で行き詰まりを覚えている方のお役に立てれば、著者としてもこの上ない幸せです。

目次

はじめに
Part I 意識改革編
 発音か文法か/努力は報われない!?/開き直る学習法
Part II 実践編初級コース
 こんな一言がパッと言えたらいいな、という英会話の場面を想定した30の基本文例をもとにカタカナ置換のルールを解説
Part III 実践編応用コース
 長いセンテンスでも、カタカナ法則を駆使すればネイティブに通じる。26の文例でそのコツを伝授。
Part IV 法則編
 カタカナ変換の13の法則を掘り下げて解説。どんな単語、文章にも応用可能。
 (例)
▼ 『iはエで』 business → ベゼネス
▼ 『(母音の間の)Tはラ行で』 activity → アクテヴェレ
Part V 理論編 外国語の習得に関する最新の脳科学の成果を紹介
 忌まわしきマグネット効果/バイリンガル脳の秘密/人の心は言語から生まれる/効果的な勉強法とは
おわりに
 英語学習の2つの定理/非線形習得の定理/言語脳転位の定理/英語を勉強する意味とは?

著者略歴

著:池谷 裕二
1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探求をつづける。日本薬理学会学術奨励賞、日本神経科学学会奨励賞、日本薬学会奨励賞、文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、塚原仲晃記念賞などを受賞。主な著書に『記憶力を強くする』『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』(ともに講談社ブルーバックス)、『海馬』『脳はこんなに悩ましい』(ともに共著、新潮文庫)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社)などがある。

ISBN:9784062579872
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:960円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CFH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2ACB