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本は死なない

Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」

著:ジェイソン・マーコスキー
訳:浅川 佳秀

紙版

内容紹介

「本」が大好きな人、「本」に携わる職業の人は必読です。以下は作者が本言及する予言の一部です。●2016年頃には、電子書籍が消費者全体の半数に普及する●家庭から本棚がなくなる●脳に直接訴えかけるような読書形態が生まれる●ハイパーリンクで世界中のすべての本がつながる●「読書用フェイスブック」が生まれる●映画や音楽も「1冊の本」の一部となる


初代キンドル開発者にして、電子書籍の基準を創った天才の独白。

紙の本をそのまま最初から読む時代(Reading 1.0)から、デジタルの特性を活かした電子書籍を堪能する時代( Reading 2.0)へのシフトは、単に読書の世界や出版業界のみならず、人間の思考や社会構造までも大きく変化させていく。
Amazonや GoogleでReading 2.0の土台を築いた人物が初めて明かした、
未来の世界像。

以下は作者が本書で言及する予言の一部です。

●2016年頃には、電子書籍が消費者全体の半数に普及する
●それぞれの本に専用の辞書が組み込まれる
●いずれは電子書籍の中古販売も実現する
●秘書機能が電子書籍に導入される
●電書は読者や作者が集まるチャット・ルームになる
●家庭から本棚がなくなる
●「本を所有する」という概念自体がなくなる
●読書は「娯楽を体験する」形に変わっていく
●脳に直接訴えかけるような読書形態が生まれる
●ハイパーリンクで世界中のすべての本がつながる
●「読書用フェイスブック」が生まれる
●映画や音楽も「1冊の本」の一部となる
●これからの作家にはデータ分析能力が求められる
●出版業界の構造が大きく変わり、販売店が力を持つ

目次

1・本の歴史
2・電子書籍の起源
3・キンドルプロジェクトの始まり
4・キンドル2、さらなる高みへ
5・競争の始まり
6・神経生物学からみた読書
7・読書文化の存在意義
8・つながりを深める本
9・短命なテクノロジー
10・電子書籍の普及学
11・出版業界の革命的変化
12・わが蔵書はクラウドへ
13・グーグルが「読書用フェイスブック」になる日
14・グローバル化
15・変容する言語
16・本と教育
17・図書館の未来
18・電子書籍リーダーの未来
19・作家の未来
20・文化のデジタル化
21・読書は「廃れゆく技術」か
22・最後のデジタル・フロンティア
おわりに

著者略歴

著:ジェイソン・マーコスキー
Amazon社でKindle開発(第一、第二世代)の極秘プロジェクトに現場責任者の1人として携わる。プロダクト・マネージャー、エンジニアリング・マネージャー、プログラム・マネージャーなどを歴任した後、同社では初となるKindleのエバンジェリスト(伝道者)も務めている。
ニュージャージー出身。マサチューセッツ工科大学で理論数学とライティングを学んだ後、卒業後は小説執筆に打ち込む。2005年にアマゾンに入社、すぐにキンドル開発チームへ。アマゾンを退社後はグーグルのシニア・プロダクト・マネージャーに転身。2013年には新しいタイプの書籍検索サイト企業BookGenie451を設立、創業者兼CTOとして活動中。ITやEコマースの分野での職務経験は20年に及び、今日の電子書籍の発展に大きく貢献。
趣味はハンモックに揺られながらの読書。
訳:浅川 佳秀
翻訳家。主な訳書に『サイバー・クライム』(講談社)ほか。

ISBN:9784062188616
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:310ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2014年06月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTP