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ネットワークでつくる放射能汚染地図

編:NHK ETV特集取材班

紙版

内容紹介

ETV取材班は、土壌や植物のサンプリングで汚染実態を把握する基礎をつくり、放射能測定の権威・岡野眞治さんから借りた放射線測定記録装置を積んで福島県内の主要道路を車ではしり回ることで必要なデータを収集し、放射能汚染地図をつくっ。さらにそのプロセスを記録し、取材途上で出会う人々が遭遇している困難な現実を描くことで事故後の福島を記録した。


 文化庁芸術祭大賞・早稲田ジャーナリズム大賞・日本ジャーナリスト会議大賞をたて続けに受賞したテレビドキュメンタリーの舞台裏をすべて明かす。どこに、どんな放射性物質がまき散らされたのか。なぜETV特集取材班は詳細な測定ができたのか。なぜ政府は放射能汚染の実態を住民に伝えなかったのかーー。
 ETV取材班は、土壌や植物のサンプリングで汚染実態を把握する基礎をつくり、放射能測定の権威・岡野眞治さんから借りた放射線測定記録装置を積んで福島県内の主要道路を車ではしり回ることで必要なデータを収集し、放射能汚染地図をつくった。さらにそのプロセスを記録し、取材途上で出会う人々が遭遇している困難な現実を描くことで事故後の福島を記録した。震災レポートの金字塔
 本書はさらに、その取材現場とNHK上層部との微妙なやりとりを描くことで、311報道とは何だったのか、というテーマにも取り組んでいる。

目次

〈本書の内容〉
事故発生から4日、電撃取材は始まった
科学者のネットワークを組む
30キロメートル圏内屋内退避ゾーン・取り残された人々と動物たち
放射能汚染地図をつくる
飯舘村・大地を奪われた人々
こどもたちが危ない 福島市・校庭汚染と不安
原発事故は人々を「根こそぎ」にした
科学者たちの執念 原発から7キロ地点の土からプルトニウム
人体への影響を測る 木村真三博士と二本松の挑戦

著者略歴

編:NHK ETV特集取材班
増田秀樹(ますだ・ひでき)1963年岐阜県生まれ。1988年NHK入局。2004年から「そのとき歴史が動いた」チーフプロデューサー。その後、日米安保や沖縄問題などをテーマにした「NHKスペシャル」を制作。2009年から「ETV特集」の統括プロデューサーとして社会問題から近現代史、文化芸能まで幅広いドキュメンタリーを制作している。
七沢潔(ななさわ・きよし)1,2,4章担当。1957年静岡県生まれ。1981年入局、ディレクターとして原発、沖縄などをテーマに番組を制作、現在放送文化研究所・主任研究員。著書に『原発事故を問う』『東海村臨界事故への道』(岩波書店)、論文に「テレビと原子力」(『世界』2008.06-08)など。
大森淳郎(おおもり・じゅんろう)3、7章担当。1957年埼玉県生まれ。1982年NHK入局、ETV特集を中心にドキュメンタリー番組を制作。『ひとりと一匹たち 多摩川河川敷の物語』『戦争とラジオ』などを制作。著書は『BC級戦犯 獄窓からの声』(共著)。現在、NHK大型企画開発センター・チーフディレクター 。
石原大史(いしはら・ひろし)5章担当。197

ISBN:9784062173902
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:284ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2012年02月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:THY