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講談社学術文庫

鉄から読む日本の歴史

著:窪田 蔵郎

紙版

内容紹介

文明を支えた権力・文化・富の象徴
鉄を制する者が天下を制す!

鉄を制する者が天下を制する。日本の歴史を切り開いてきたものは、大陸伝来の製鉄技術だった。
大和朝廷権力の背景にある鉄器。生産力を飛躍的に発展させた鉄製農具。鋳造鍛錬技術の精華、美術工芸品と日本刀。天下の覇者を決した鉄砲。近代国家建設の象徴、官営製鉄所の創業――。
考古学・民俗学・技術学を駆使し、〈鉄〉と日本の二千年を活写する。

目次

1. 鉄器時代のはじまり
2. 大陸からきた鉄器文化
3. ヤマタノオロチと製鉄民族
4. 大和朝廷をささえた鉄器
5. 三韓遠征と武具
6. 権力の象徴としての鉄器
7. 王朝の確立と製鉄の普及
8. 姿を消した銅製武器
9. 荘園経済をささえた鉄製農工具
10.鋳鉄技術の発達した鎌倉・室町時代
11.日本刀の輸出と鉄砲の伝来
12.南蛮鉄の流入
13.鉄山師の信奉した宗教
14.砂鉄七里に炭三里
15.タタラ製鉄の設備
16.タタラの操業法と製品
17.タタラ場残酷物語と幕府・藩の鉄山干渉
18.外国船の渡来と反射炉・洋式高炉の築造
19.富国強兵と近代鉄鋼業の勃興

ISBN:9784061595880
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:272ページ
定価:1070円(本体)
発行年月日:2003年03月
発売日:2003年03月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDPM