出版社を探す

講談社学術文庫

遊びと人間

著:ロジェ・カイヨワ
訳:多田 道太郎
訳:塚崎 幹夫

紙版

内容紹介

なぜ人間は遊ぶのか。人は夢、詩、神話とともに、遊びによって超現実の世界を創る。現代フランスの代表的知識人といわれるカイヨワは、遊びの独自の価値を理性の光に照らすことで、より豊かになると考え、非合理も最も合理的に語ってみせる。彼は、遊びのすべてに通じる不変の性質として競争・運・模擬・眩暈を提示し、これを基点に文化の発達を考察した。遊びの純粋な像を描き出した遊戯論の名著。

目次

1
   1.定 義
   2.分 類
     1.基本的範疇
     2.喧噪から規則へ
   3.遊びの社会性
   4.遊びの堕落
   5.遊びを出発点とする社会学のために
2
   6.遊びの拡大理論
     1.あり得ない組合わせ
     2.偶発的な組合わせ
     3.根源的な組合わせ
   7.模擬と眩暈
     1.遊びと文化との相互依存
     2.仮面と失神
   8.競争と偶然
     1.変 遷
     2.能力と運
     3.代 理
   9.現代社会への再湧出
     1.仮面と制服
     2.縁 日
     3.サーカス
     4.空中サーカス
     5.人真似し茶化す神々
3
   1.偶然の遊びの重要性
   2.教育学から数学まで
     1.教育心理学的分析
     2.数学的分析
   3.遊びと聖なるもの

ISBN:9784061589209
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:390ページ
定価:1360円(本体)
発行年月日:1990年