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講談社火の鳥伝記文庫

坂本龍馬

新装版

文:砂田 弘
絵:槇 えびし

紙版

内容紹介

1835年、高知の下級武士の家に生まれた坂本龍馬は、青年なって江戸に出ます。そのころの日本は、開国派、攘夷派が争っていました。日本の将来を考える勝海舟の弟子となり、軍事や政治を学びます。やがて 反目し合っていた薩摩藩と長州藩を仲直りさせて、1866年に薩長同盟が成立、翌年、幕府が政治の権力を天皇に返す大政奉還が実現しました。 日本の近代化のきっかけを作った龍馬でしたが、1867年凶刃に倒れます。


1835年、坂本龍馬は高知の下級武士の家に生まれました。 10歳になっても、鼻水をたらし、寝小便をしているような子で、 成績が悪く塾も退学させられてしまいます。
しかし青年期になると剣術の腕を上げ、新しい世界を夢見て、江戸へと旅立ちました。そのころの日本は、開国するか、天皇を中心にした政治を行っていくかで、国中がふたつに分かれ混乱していました。そんな内戦状態を龍馬は憂えます。
やがて脱藩して、江戸で勝海舟の弟子となり、航海術や政治について学びました。 その後、日本初の貿易会社・亀山社中(のちの海援隊)をつくります。
 西郷隆盛と木戸孝允の間をとりもち 反目し合っていた薩摩藩と長州藩を仲直りさせて、1866年に薩長同盟が成立、翌年、幕府が政治の権力を天皇に返す大政奉還が実現しました。
 日本はさらなる混乱を免れ、近代化への道を歩み出しましたが、龍馬は親友・中岡慎太郎とともに、1867年凶刃に倒れます。

*巻末に人物伝つき
*小学上級から 
*すべての漢字にふりがなつき

目次

はじめに
1 ほのおをはく龍
2 明日の日本のために
3 近代国家を目指して
坂本龍馬の年表
解説 坂本龍馬の人気の秘密  砂田 弘
坂本龍馬をめぐる歴史人物伝

著者略歴

文:砂田 弘
●児童文学作家。1933年、朝鮮に生まれる。早稲田大学仏文科卒業。在学中早大童話会に所属。出版社の勤務を経て児童文学作家の道を歩む。創作のほか伝記、評論などを手がける。主な著作に『さらばハイウェイ』『二死満塁』『少年探偵事件ノート』『悪いやつらは眠らせない』。伝記に『田中正造』『真田幸村』。日本児童文学者協会賞受章。山口女子大学教授、日本児童文学者協会会長を務め、2008年死去。
絵:槇 えびし
●漫画家、イラストレーター。真田幸村とその時代を描いた「朱黒の仁」、16世紀の実在の医師の話「魔女をまもる。」、「天地明察」(原作=冲方丁・うぶかた とう)シリーズ等の漫画のほか、『土方歳三(ひじかたとしぞう) 上・中・下』(富樫倫太郎・とがし りんたろう)、『迷子石』(梶よう子・かじ ようこ)など、時代小説のカバーも多く手がけている。

ISBN:9784061499171
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:202ページ
定価:740円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YNB