●子どもの感情世界を紹介しながら、子どもの気持ちのありようを考える●
突然他の子が近づいてきた時に相手をけったとすると、これは本能的に危険を感じて出た反射で、情動反応です。しかし、「急に近づかないで。びっくりするよ」と言えば、思考を伴う感情表現になります。
5、6歳になって、社会性が育ち、ことばで伝えられるようになってくると、感情表現が豊かになってきますが、そう育っていない姿が問題になっています。
この本では、「第1章 気になる子ども 4つの原因と対応法」「第2章 感情の世界」「第3章 気持ちの切りかえを促すことば25」 の3つに分けて解説します。
感情をコントロールするのに役立つ、気持ちを切り替えることばを25例紹介!
泣くのはおしまい / ~したら(今度は)……ね / おしまいだね / ~かもしれない
/ はんぶんこ / ~番目にやって / 多いほうに決めよう など
●「心と体、発達の本」シリーズとは
0歳~6歳の子どもの「心と体の発達」への理解を深めるためのシリーズです。子どもと関わる保育者のみなさんをサポートします。
シリーズは全5点。子どもの発達について「発達解説と保育実践」「対話する保育」「社会性」「レジリエンス」「感情のコントロール」といったあらゆる角度から解説し、発達の全体像をつかめるようサポートします。
子どもの心のありようを、深く理解したい人へ。
発達の理解が深まると、保育が変わる!
★★★ 本書の構成(一部抜粋)★★★
●第1章 気になる子ども 4つの原因と対応法
「気になる」子どもとは
社会性の問題/理解の問題/感情コントロールの問題/養育環境の問題
●第2章 感情の世界
複雑な「感情」とはー情動反応と感情表現は混在するー
感情とは/二つの感情…個人的感情と社会的感情/相手の気持ち(感情)を理解するためのプロセス/
情動は表現の源である/情動と応答的環境/情動はコントロールする必要がある/情動は人を結びつける/
情動とことば/幼児期の共感性と情動への配慮点/非認知能力を育てるには/感情をコントロールするのに役立つ活動
●第3章 気持ちの切りかえを促すことば25
「気持ちの切りかえを促すことば」とは
気持ちをコントロールすることば/視点を変えることば/理解力を高めることば