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「ぐずぐず」の理由

著:鷲田 清一

紙版

内容紹介

「のろのろ」「おろおろ」。動作の擬音ではなく、振舞いの抽象としての表現が、なぜぴたりとその様態を伝えるのか。ドイツ語で「音の絵」ともいうオノマトペを現象学的に分析。現代人の存在感覚を解き明かす。

〈目次〉
   言葉の感覚 序にかえて

1 声のふるまい オノマトペのさまざまな顔
     ぎりぎり
     ぐずぐず
     ちぐはぐ
     ゆらゆら
     ふわふわ
     ほっこり
     ぼろぼろ
     なよなよ
     にやにや
     ねちゃねちゃ

2 音の絵 オノマトペの構造
   1 音の絵
      感覚による抽象
      批評と否定
   2 言葉の内臓感覚
      音の軌み
      内圧の高まり
      言葉の原体
   3 律動と情調
      初発のリズム
      いのちの息遣い
   4 感覚の越境
      声のテクスチユア
      音色──肌理の表現
      干渉しあう感覚
   5 意味の内と外
      アナーキーな言葉の輝き
      意味と音調
      意味と無意味
      オノマトペの造語機能
   6 魂の言葉 結びにかえて
   あとがき

著者略歴

著:鷲田 清一
1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学総長を経て、大谷大学教授。専攻は哲学・倫理学。著書に『「待つ」ということ』角川選書、『夢のもつれ』『死なないでいる理由』角川ソフィア文庫、『噛み切れない想い』など。

ISBN:9784047034945
出版社:KADOKAWA
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2011年08月
発売日:2011年08月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CJBG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:CFG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:2GJ