出版社を探す

角川ソフィア文庫

春風夏雨

著:岡 潔

紙版

内容紹介

「生命というのは、ひっきょうメロディーにほかならない。日本ふうにいえば“しらべ”なのである」――世界に名を馳せた天才数学者にして、稀有な思想家でもあった岡潔。科学、芸術、教育、文化論など、多岐にわたるテーマで展開する論考は、ユニークかつ本質に迫るひらめきに満ちている。生命とは何か、自己とは何か、そして情緒とは何か。縦横無尽な思考の豊かさを余すところなく堪能できる、幻の名著。解説・茂木健一郎

目次

 はしがき

 春風夏雨
生命
無明
自己
人の世
不可知
不可知、無所得
絵画
湖底の故郷
胃潰瘍
六十年後の日本

 片雲
環境
ふしぎ
有情

自己
民主主義
義務教育

非行少年のゆくえ
欲情
中学校の一情景
教育と農耕
憲法の前文を読んで
自由意志
博愛
関心
先入見
創造
善行
再び自己について
生命観
愛国
日本の現状

 解説  茂木健一郎

著者略歴

著:岡 潔
1901年大阪生まれ。京都帝国大学卒業。フランス留学を経て、帰国後、広島文理科大学、北大、奈良女子大で教鞭をとる。後年、多変数解析函数論の分野における超難題「三大問題」を解決し、数学者としてその名を世界に轟かせた。1960年に文化勲章を、1963年に『春宵十話』で毎日出版文化賞を受賞。1978年没。多くの名随筆を残した。

ISBN:9784044094652
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:212ページ
定価:600円(本体)
発行年月日:2014年05月
発売日:2014年05月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DSRC