角川ソフィア文庫
空海「般若心経秘鍵」
ビギナーズ日本の思想
著:空海
編:加藤 精一
内容紹介
宗派や時代を超えて愛誦される「般若心経」には、仏教のあらゆる教えが含まれている――。人々の幸せを願い続けた空海が最晩年に「般若心経」の本質を“こころ”で読み解き、後世の人々への希望として記した『般若心経秘鍵』。空海思想の集大成であるその名著を、原文とやさしい口語訳、分かりやすい解説で読む。中核となる主張をまとめた名言や人情味あふれる逸話集なども併載。壮大な空海の思想を現代に甦らせた決定版!
目次
はじめに
般若心経秘鍵の名言
名言1 仏陀のさとりは各自の心中にある
名言2 心の中を示した密教経典
名言3 一字にすべての教えが含まれる
名言4 さまざまな人に応じた教え
名言5 人間本来の面目に到達
名言6 陀羅尼は一字に千理を含む
名言7 眼力が密教を見いだす
名言8 顕教か密教か、眼力で決まる
般若心経〔訓み下し・口語訳〕
般若心経秘鍵〔口語訳〕
一 序文 禅定と智慧の密教的開明
二 仏陀のさとりは各自の心中にある
三 世の中に種々の教えがある理由
四 極めて広い心経の内容
1 華厳・三論・法相・天台のこころ
2 二乗教のこころ
3 生きる力を得られる経典
五 質疑応答 いまこそ密教的意味を明かすとき
六 経題に託された意味
七 さまざまな漢訳本
八 密教にとっての心経
九 心経を五つに分かつ 五分判釈
第一 人法総通分
第二 分別諸乗分
第三 行人得益分
第四 総帰持明分
第五 秘蔵真言分
十 質疑応答 心経は密教経典である
十一 結語 この深い醍醐味
般若心経秘鍵〔原文訓み下し〕
人情味あふれる空海の実像
空海の心の探求
上役との折り合いの相談
弟子からみた空海
亡くなった愛弟子を悼む
苦行する弟子を心配する
病床の天皇への手紙
苦労人空海の出処進退
空海を慕う友の詩
あとがき
ISBN:9784044072247
。出版社:KADOKAWA
。判型:文庫
。ページ数:160ページ
。定価:640円(本体)
。発行年月日:2011年05月
。発売日:2011年05月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB。