角川ソフィア文庫
天才と異才の日本科学史
著:後藤 秀機
紙版
内容紹介
科学の歴史を突き動かしたのは研究者たちの情熱と苦悩だった。脱亜入欧を唱え物理学の可能性を見出した福沢諭吉、戦争と国境を越え量子力学に挑んだ仁科芳雄、内向的だった幼少期を経てノーベル賞に輝いた湯川秀樹、ライバルと切磋琢磨し新理論を確立した朝永振一郎、時代を先取った研究で予言者と評された南部陽一郎。幕末、開国から、日本人初のノーベル賞、夢の原子力、原発事故まで。群像劇として150年を描ききる近現代科学史。
目次
第1部 日本科学の夜明け/第2部 戦争と科学者/第3部 負けて輝く/第4部 医者対科学者/第5部 日本人とノーベル賞/終 ノーベル賞の先へ―――フクシマを超えて