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角川ソフィア文庫

草木とともに 牧野富太郎自伝 1

著:牧野 富太郎

紙版

内容紹介

「植物は人間がいなくても、少しも構わずに生活することができるが、人間は植物がなくては一日も生活することができない」(「牧野一家言」)。近代植物分類学の権威である牧野富太郎は、独学で植物学をおさめ、数多くの新種を発見した。50万点もの標本・観察記録や『牧野日本植物図鑑』などの著作も残している。94年にわたる生涯のすべてを植物研究に捧げた彼の人生に沿いながら選ばれ、編まれた名随筆集。解説・いとうせいこう

目次

◆思い出すままに  幼少のころ/地獄虫/狐の屁玉/寺子屋時代/永沼小一郎のこと/火の玉を見たこと/佐川の化石/自由党脱退/東京ほの初旅/狸の巣/三好学博士のこと/破門草事件/イチョウ騒動/矢田部教授の溺死/ロシア亡命計画/わが初恋 ほか
◆自然の中に  石吊り蜘蛛/昆虫の観察/紙魚の弁/盗賊除け/あづさ弓/万葉スガノミ考/シーボルト画像/小野蘭山の髑髏/熱海の緋寒桜/狸謡の嘘/御菜葉考/ニギリタケ/アケビの実/霊草マンドレーク/仰向け椿/ユリ談義/美男かづら/オリーブのこと ほか
◆牧野一家言  ◆年譜

著者略歴

著:牧野 富太郎
1862(文久2)年、土佐(高知県)生まれ。植物分類学者。小学校を中退して、独学で植物学をおさめる。博物学を教えていた永沼小一郎と知り合い、植物学を研究。東京大学教授・矢田部良吉に認められて東京大学に奉職。後年、日本学士院会員となり、文化勲章を授けられた(1957年に追贈)。600種余りの新種の記載があり、『日本植物志図篇』『牧野日本植物図鑑』など、植物分類学に関する多くの著書を残した。1957年、94歳で死去。

ISBN:9784044007096
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:288ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年06月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB