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角川文庫

風景 1

著:瀬戸内 寂聴

紙版

内容紹介

思いがけない安吾賞受賞を契機に、かつての破滅的な恋が胸によみがえる「デスマスク」。
戦時下の北京で運命的に出会った恩人との思い出、その邂逅と別れとを描く「絆」。
およそ四十年前、心密かに準備してきた得度を目前にして揺れた女心と、師僧の言葉を初めて明かす「そういう一日」――。

激動の半生をもとに、胸に深く刻まれた体験と道ならぬ情愛の記憶を渾身の筆でつづる、珠玉の自伝的短編小説集。第39回泉鏡花賞文学賞受賞作。

目次

デスマスク

そういう一日

車窓
迷路
悋気

著者略歴

著:瀬戸内 寂聴
1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。57年に「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、61年に『田村俊子』で田村俊子賞、63年に『夏の終り』で女流文学賞を受賞。73年11月、平泉中尊寺で得度し、法名寂聴となる(旧名晴美)。以後、92年に『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年に『白道』で芸術選奨、01年に『場所』で野間文芸賞、11年に『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。06年文化勲章受章。著書は他に『美は乱調にあり』『諧調は偽りなり』『秘花』『死に支度』『わかれ』など多数。

ISBN:9784044000776
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:208ページ
定価:520円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ