角川文庫
火狩りの王 〈二〉影ノ火 2
著:日向 理恵子
絵:山田 章博
紙版
内容紹介
炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める。一方煌四は、凄腕の火狩り・炉六の狩りに同行した先で、思いもよらない残酷な光景を目にする。父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問していたのだ。それが燠火家当主の差し金によるものと知った煌四は、彼への疑いを深めていくが……。あらゆる思惑が渦巻く中、首都には〈蜘蛛〉と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫っていた――。
目次
第三部 神々の庭
一 火の獣
二 家
三 密告
四 照らすもの
五 老木の井戸
六 遠雷
第四部 翔ける者、這う者
一 夜半の鳥
二 円
三 願い文
四 針
五 異形の子ら
六 破片
七 波間の記憶
八 月の鎌
解説 瀧井朝世