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岩波現代文庫 社会341

歌うカタツムリ

進化とらせんの物語

著:千葉 聡

紙版

内容紹介

地味でパッとしないカタツムリだが、生物進化の研究においては欠くべからざる華だった。偶然と必然、連続と不連続……。木村資生やグールドらによる論争の歴史をたどりつつ、行きつ戻りつする研究の営みとカタツムリの進化を重ねて描き、らせん状の壮大な歴史絵巻を織り上げる。第71回毎日出版文化賞受賞作。解説=河田雅圭

目次

 プロローグ
1 歌うカタツムリ
2 選択と偶然
3 大蝸牛論争
4 日暮れて道遠し
5 自然はしばしば複雑である
6 進化の小宇宙
7 貝と麻雀
8 東洋のガラパゴス
9 一枚のコイン
 エピローグ
 あとがき

 解説 螺旋のようにめぐる進化論争……河田雅圭
 参考・引用文献

著者略歴

著:千葉 聡
千葉 聡(ちば さとし)
東北大学東北アジア研究センター教授,東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任).1960年生まれ.東京大学大学院理学系研究科博士課程修了.静岡大学助手,東北大学准教授などを経て現職.専門は進化生物学と生態学.大学院修士課程でカタマイマイに出会い,小笠原諸島を出発点に,北はシベリア,南はニュージーランドまで,世界中のカタツムリを相手に研究を進める.著書に『進化のからくり』(講談社),『招かれた天敵』(みすず書房),『生物多様性と生態学』(朝倉書店,共著)など.本作で2017年度の毎日出版文化賞を受賞.

ISBN:9784006033415
出版社:岩波書店
ページ数:270ページ
定価:1130円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSVA6