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岩波現代文庫 学術360

「萬世一系」の研究 下

「皇室典範的なるもの」への視座

著:奥平 康弘

紙版

目次

 凡例

第Ⅱ部 明治皇室典範の成立過程――「近代化」と「萬世一系」

第一章 皇位継承をめぐって――「庶出ノ天皇」「女帝否認」
 はじめに
 1 舞台の設定
 2 嚶鳴社「女帝を立るの可否」とその周辺
 3 男系・男子主義の悩み
 4 法制官僚の課題
 5 元老院とその時代
 6 宮内省立案第一稿皇室制規をめぐって
 7 皇室典範へのみち
 8 枢密院における「庶出ノ天皇」
 小結

第二章 「天皇の退位」否認をめぐって
 はじめに
 1 譲位(生前退位)消極論――その根拠
 2 明治皇室典範第一〇条(崩御=即=皇嗣承継)の成立過程
  ⅰ 前史
  ⅱ 枢密院御諮詢にむけて
 むすびにかえて

終章 「萬世一系」と「天皇の不自由」との関係
 1 「庶出の天皇」をめぐる憲法論
 2 「男系・男子主義」(「女帝」否認主義)をめぐる憲法問題
 3 「脱出の権利」としての「退位(=身分離脱の自由)」
 むすび

 あとがき
 解説(2)…… 島薗進
 主要人名索引

著者略歴

著:奥平 康弘
奥平康弘(おくだいら やすひろ)
1929―2015年.東京大学名誉教授.憲法学専攻.九条の会呼びかけ人,立憲デモクラシーの会共同代表などを務めた.著書に,『憲法の眼』(悠々社),『「表現の自由」を求めて』(岩波書店),『憲法の想像力』(日本評論社),『いかそう日本国憲法――第九条を中心に』(岩波ジュニア新書),『「憲法物語」を紡ぎ続けて』(かもがわ出版),『集団的自衛権の何が問題か』(共編著,岩波書店)など.

ISBN:9784006003609
出版社:岩波書店
判型:文庫
ページ数:320ページ
定価:1280円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年03月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LND